最終更新日: 2001年 10月 3日 - 午後 1:00
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居酒屋放浪記
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私は以前から深夜番組ウォッチャーで、ほとんど22:00過ぎのTV番組しか見ませんが
先日某番組で、地方出身の新人グラビアアイドルの都会派度チェック選手権をやっていた。
田舎の親や知人と電話で話して如何に方言を出さずに喋る事ができるか....?
そこにゲストとして安曇野出身のグラビアアイドル「乙葉」が出演していて、彼女は代表的な方言は?
との問いに「おつくべ」と「いただきました」を上げていました。

なんとタイムリーなネタでしょう!(笑)
「いただきました」は前回取り上げた方言ですが、そのエピソードとして次のような面白い話をしていました。
小学校で給食が終わった後「いただきました」の挨拶が習慣でしたが、ある日一人の男子が「ごちそうさまでした」と標準語の挨拶したらしくそれからずっと"ごち"と呼ばれたそうな。
可哀想な"ごち"くん、その後の彼の人生はどうなったのでしょうか?
田舎では標準語が洒落た言い方で、特に子供社会ではそれだけで仲間外れにされてしまいます。
特に都会から田舎に引っ越して来た子供は馴染むまでに大変な苦労をしている事でしょう。
しかし、今も小学校の食後の挨拶が「いただきました」であるのは嬉しい事です。

前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。
今回は会話の中によく出てくる方言についてです。

会話の中に多いと言えば「です/ます」の助動詞や接続詞/副詞が考えられますが、有名なのはやはり「〜ずら」です。
簡単に「そうずら」を例としてあげると、
・「そうずら↓」(語尾を下げて発音) −>「そうです、そうだよ」
・「そうずら↑」(語尾を上げて発音) −>「そうでしょ?、そうなの?」

と英語のように肯定文と疑問文を切り替える事ができます。

※ 長野県の国語教育では「ずら・ずり・ずり・ずる・ずれ・ずれ」のように「ずら」のラ行変格活用を教えていると言う噂があったとか (^_^;)

あとは前回上げた「〜ましょ」の他に「〜だ」「〜じ」があります。
上の例に対しこれらを使って表現すると以下のような別の言い方になります。
・「そうだじ」−>「そうだよ」(肯定文)
・「そうだだ」−>「そうなの?」(疑問文)

他にも、伸ばして使う「〜せー」「〜やー」があります。
「今度のせー、日曜日にせー、公民館でせー、新年会やるでせー、出てくれやー」
「〜せー」は多分「〜さー」が変化したものだと私は思うのですが...

「〜やー」を使った典型的な例に、相手の疑問に対し同意する会話があります。
A:「そうかやー」−>「そうかな?」
B:「そうさやー」−>「そうだよ。」

これが無意識に言えるようになれば、あなたも立派な「松本人」です。

否定文は無いのかと思って考えてみたら、「〜すけ」がありました。
「知らすけ」のように使い、単に「知らない」と言う意味ではなくもっと強調して「そんなこと、知っているわけないでしょ!」のように怒った言い方になります。
「知らすけ!」「行けすけ!」のように感嘆符を付けたくなる言葉です。

第二回目は以上です。
あまりにも前置きが長くなり助動詞だけでこの回は終わりですが、次回接続詞などの続編をお届けしますので、お楽しみに。
本文中に不適切な表現がありましたらお許し下さい。

@解説

  • 「おつくべ」
    「正座」の事。
    子供に対して良く使い、大人に対してはあまり使わない。

    例えばサザエさんの地元が松本なら、波平がカツオに対し「きちんとおつくべして食べなさい!」のように怒るかも?

@今回のおさらい
〜ずら・・・・(例)そうずら
〜だ ・・・・(例)そうだだ
〜じ ・・・・(例)本当だじ
〜せー・・・・(例)するせー
〜やー・・・・(例)そうかやー?そうさやー
〜すけ・・・・(例)知らすけ

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